役立つ情報
探偵と対象者の禁断の恋
これはもう数年以上も前の記憶――。 ある日、事務所にやってきたのは、ダンディで物腰の柔らかいひとりの父親だった。僕と上司の目の前にあるソファーに腰掛けると、こう切り出した。 「うちの娘を……尾行してほし�...
人間不信の向こう側には何がある?
長年探偵をやってると、よく聞かれる質問がある。 「探偵なんてやってて、人間不信になったりしないんですか?」 僕の答えは毎回こうだ。 「そりゃ、なるに決まってんだろwww」 冗談めかして言っているけど、けっこう�...
最初からあなたは浮気される運命だった
ここまで「浮気とは本能である」という側面から、不倫という現象の不可避性について語ってきた。でも、もうひとつ大事な問いがある。 ――もし、最初からあなたが浮気される運命だったとしたら? そして、浮気された�...
浮気する本能って何?
大切なのは、「なぜ、そうなったか」じゃなくて、「その事実をどう捉えて、生きていくか」。 なぜなら、人間関係は常に訂正しつづけて完結するものでしかないから。それを思い出させてくれる寓話がある。「サソリと�...
自分を責める必要なんてない
「あなたは、なぜ不倫されるのか?」 えらく壮大なテーマを最終章に据えたものだと、自分でも思うけど、探偵として、僕が見てきた数々の修羅場を通じて、おぼろげながらもつかんだ答えのようなものを記しておきたい�...
地獄のクリスマスを経て迎えたお正月
配偶者と不倫相手との関係は、以前と何ら変わらず続いていた。 『Happy New Year!!!』 年が明ける瞬間、LINEでそんな明るいやり取りをしているふたりを、私は死んだ目で眺めていた。そんなある日、見知らぬ番号から電話がか�...
12月25日クリスマス当日
――義父と義母と配偶者。こちらは母と私、そして父の遺影を前に並び、重苦しい〝地獄のクリスマス〟が始まった。 義父「えーと、今日の議題は何ですかね? 私、書記しますよ」 ……書記? まるで事務的な打ち合わせ�...
後日談――地獄のクリスマス
ここから先の文章はイナミさんに書いてもらった。探偵ではない、依頼者さん自身によるリアルドキュメントをお読みいただきたい。 不倫相手に豹変し、慰謝料の支払いを拒否された直後、休む間もなく、今度は配偶者と�...
1000円札を置いて出ていったゆで卵
ゆで卵が地獄のドリンクバー代金の1000円札を置いて、ひとりで店を出ていった。 すかさずイナミさんのもとに駆け寄り「お疲れ様でした」と声をかける。彼女は満面の笑みを返してくれた。 「小沢さんが言ってた通り、ち...
涙にくれるふたりの女性
ファミレスに入り、ふたりは席についた。すぐ横の席では、4人のギャルが楽しく女子会をしている。僕らも遠目の席から様子を窺っていると、ふたりが席を立ち一緒にドリンクバーナーへと歩いていく。 「うわっ、これ…�...
「嫁の誕生日に……何やってんだよ……」
伊坂は突発的な動きに備えて不倫カップルのすぐ真後ろにポジションを取る。僕はイナミさんの横に立ち、不倫カップルからは姿が見えないように壁になる。イナミさんが苦笑いをしながら小声でつぶやいた。 「嫁の誕生�...
つくばエクスプレスの小旅行
調査当日、相手方の探偵伊坂とともに対象者の会社の最寄り駅付近でイナミさんと待ち合わせ、簡単な作戦会議を開く。イナミさんは、女性に対して旦那と別れた直後に、現行犯逮捕のようなもふたりの会社から離れていな...